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貸株料の計算シミュレーター

投稿:2020/03/10 

貸株料の計算シミュレーターで取引コストの安い証券会社を探そう

信用取引で売り建てをすると「貸株料」というコストがかかります。そのコスト自体は知りつつも「どのくらいかかるのか」について、知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。

このページでは、独自のシミュレーターを使って貸株料がどれだけかかるかを把握しつつ、どの証券会社がお得に取引できるかを徹底的に解説していきます。

そもそも貸株料とは…?

まず、貸株料について説明していきましょう。

貸株料とは「信用売りをするときに、証券会社から株を借りるためのお金」のことです。支払うお金は証券会社が独自に決める「貸株料率(年率)」で計算されます。

ひっきー

貸株料の具体的な計算方法は下のとおりです。

貸株料=
約定代金 × 貸株料率 ×
株を借りている日数(両端入れ) ÷ 365(日)

計算式にある 両端入れ ( りょうはいれ ) とは、その名のとおり「取引の端(信用売り時の株の受渡日)~ 端(返済をしたときの受渡日)を入れる」ということです。

ちなみに、片方の端だけを計算に入れる 片端入れ ( かたはいれ ) という言葉も存在します。片端入れは逆日歩の日にち計算で使われます。

貸株料は取引の端~端まで、つまり両端入れで日にち計算することを覚えておきましょう!

ひっきー

貸株料はどれくらい?費用計算シミュレーターで把握しよう!

さて、貸株料がどんなものか分かったところで、気になるのは「実際どれくらいかかるのか…」というところですよね。

ここで、一般信用売りのコスト計算用のシミュレーターをつくってみました。長々と説明するより、シミュレーターを使っていただいて、貸株料がどの程度のコストなのか一度確認してみてください^^

※「信用売りの日数」や「約定代金」を押すと、下にある表の中の数値が変わります。

信用売りの日数

  • 2日
  • 10日
  • 30日
  • 90日
  • 150日

約定代金(以下)

  • 10万円
  • 20万円
  • 30万円
  • 40万円
  • 50万円
  • 100万円
一般信用取引時の信用売りでかかる
手数料・費用 〔税込価格〕
(2021年7月現在)
証券会社名 信用売り
手数料
貸株料率 貸株料 総合コスト
SBI証券
SMBC日興証券
松井証券
auカブコム証券
GMOクリック証券
マネックス証券

※表内の料金は税込です。
※SBI証券の手数料は「ゼロ革命対象者」の場合です。

ひっきー

貸株料のコスト感について、ざっくりとお分かりいただけたでしょうか。続いて、信用売りに向くおすすめの証券会社をご紹介します。

信用売りに向くおすすめの証券会社は?

「制度信用取引」の場合の貸株料率は、ほとんどの証券会社が「1.10%~1.15%」とほぼ変わらないので、この場合は単純に手数料の差が証券会社を選ぶ基準となってきます。

一方の「一般信用取引」の場合、貸株料率は証券会社によってバラつきがあるので、手数料の差 + 貸株料率を踏まえて証券会社を選ぶ必要があります。

ここでは、一般信用での信用売りにフォーカスしておすすめの証券会社をご紹介します。

おすすめ証券会社①:SBI証券

SBI証券は無期限信用取引の場合、貸株料率が1.10%となっています。これは制度信用取引の貸株料率と変わらないので、長期間の信用売りに強みがあるといえます。

また、2023年よりゼロ革命の対象者であれば、現物・信用手数料がなんと無料になりました!

一般信用で優待クロス取引をする場合に手数料・貸株料を抑えることができ、一般信用売りができる銘柄数・株式在庫数も多いSBI証券は、口座開設をしておいて損はありません。

SBI証券は取引ツールも充実しているので、総合的にバランスのいい証券会社といえます!

ひっきー

おすすめ証券会社②:SMBC日興証券、松井証券

SMBC日興証券松井証券は、信用取引手数料が無料という大きな特徴があります(松井証券は1日の合計約定代金50万円以下の場合)

また一般信用の貸株料率もそれほど高くなく、優待クロスのような短期的な信用売りのコストが安めとなります。売り建てしている期間が短いほど、特にその恩恵を受けられるでしょう。

ひっきー

また上記の2社も「一般信用売りのできる銘柄数・株式在庫数が多い」証券会社です。優待クロス取引をするのであれば、開設しておいた方が選択肢が広がるでしょう!

制度信用取引での信用売りのデメリット

ところで、制度信用取引での売りについても少し触れておきます。

制度信用取引での信用売りの場合、ほとんどの証券会社で貸株料率が安く抑えられています。では「一般信用より制度信用の方が優れているのか」といわれると、必ずしもそうとはいえません。

なぜかというと制度信用売りには「逆日歩」という別のリスクがあったり「6か月で強制的に決済される」というデメリットがあるためです。

とくに逆日歩は、微益を追求する優待クロス取引で発生してしまうと大きな痛手となってしまいます。

制度信用売りをする場合は、上記のデメリットをしっかりと認識しておきましょう。

ひっきー

貸株料とは「信用売りをするときに、証券会社から株を借りるためのお金」です。このコストは証券会社によって変わってくるので、シミュレーターを使ってしっかりと把握しておきましょう。

貸株料は短期間だと気になりませんが、長期間にわたり売り建てをする場合、安いに越したことはありません。自身の投資パフォーマンスを上げるためにも、お得な証券会社を選びましょう。

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