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単元未満株取引とは

投稿:2018/12/13 

初心者におすすめの単元未満株取引についてまとめました

単元未満株取引とは、その名のとおり単元に満たない株でも売買ができる取引のことです。

通常の株取引では、100株=1単元を基本として取引をおこないます。たとえば、2単元を買うのであれば「200株を買う」ということと同じ意味です。

1単元はおおよそ数万円~数十万円といった銘柄が多いですが「1単元でも高くて買いにくい」という人も中にはいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、この単元未満株取引です。単元未満株取引を使えば、1株でも10株でも自分の好きな株数で買えるので、取引の内容について詳しくみていきましょう!

単元未満株取引の手数料比較

まずは、ネット証券で単元未満株を買う場合の手数料をまとめました。

単元未満株取引に必要な手数料(ネット証券)
証券会社 取引内容 約定金額
1万円 3万円 5万円
マネックス証券
ワン株:手数料率0.55%(税込)
買付 0円
売却 55円 165円 275円
SBI証券
S株:手数料率0.55%(税込)
買付 実質0円
(後日全額キャッシュバック)
売却 55円 165円 275円
auカブコム証券
プチ株:手数料率0.55%(税込)
買付 55円 165円 275円
売却 55円 165円 275円
岡三オンライン 買付 220円 330円 660円
売却 220円 330円 660円

※手数料は税込です。

この表を見て気づいた人もいるかと思いますが、実は単元未満株を扱うネット証券は限られています。

上の表の通りで各社ほぼ横並びの状態ですが、マネックス証券SBI証券のみ、買付料金が無料となっています。

ひっきー

少しでも手数料コストを抑えたい人は、マネックス証券やSBI証券がおすすめです。

単元未満株取引に必要な手数料(スマホ証券)
証券会社 手数料の内訳
SBIネオモバイル証券 手数料無料
※月額最低利用料220円
(月間取引50万円の場合)
PayPay証券 0.5%~1.0%のスプレッド
※時間帯によって変更
大和コネクト証券 0.5%のスプレッド

※手数料は税込です。

スマホ証券は、主に若年層や投資ビギナーを対象としているため、取引しやすい料金体系であることが特徴です。

注意点としては、PayPay証券は証券会社名義で購入することになるので、単元未満株での株主優待はもらえません。単元株になった場合に、初めて株主優待をもらえるようになります。

単元未満株取引を利用する4つのメリット

(1)配当金はちゃんともらえる

配当金は株数に応じてしっかりともらえます。その一方で、議決権は1単元に満たないと付与されません(単元未満株のデメリットでもお伝えします)。

(2)少額での取引ができるので低リスク

100株単位で取引をしなくてもいいので、無理がありません。自分の余力を考えて小額での取引ができるので、リスクを高めずに好きな企業に投資できます。

(3)単元未満株でもらえる優待がある

優待銘柄の中には、1単元に満たなくても優待がもらえる銘柄があります。そういった銘柄で優待目当ての場合は、わざわざ1単元を買って株価の変動リスクを高めるよりも、単元未満株取引を利用したほうがいいこともあります。

単元未満株でもらえる優待をさがそう!

単元未満株でもらえる株主優待について、一覧でまとめみましたので一度目を通してみてくださいね♪

(4)100株まで買えば、通常の株主優待ももらえる!

少しややこしいですが、単元未満株取引と似たような取引として「株式ミニ投資」というものがあります。この取引では100株の10分の1、つまり10株ごとの売買ができます。

単元未満の株を取り扱うところは似ているのですが、決定的に違う部分があります。それは「株式の名義は証券会社」だということです。

たとえ、累計で100株(1単元)まで買ったとしても、株式は証券会社名義となるので、投資家には株主優待をもらえる権利がありません。

一方でこのページで紹介している単元未満株取引サービスでは、購入した株式は自分名義となるため、株主優待をもらえる権利が発生します(PayPay証券での単元未満株保有を除く)

単元未満株取引の3つのデメリット

(1)単元株を買ったほうが手数料はかからない

たとえばSBI証券で例を挙げましょう。S株で少しずつ株数を増やし、100株に到達したとき、いままでの総約定金額が20万円になったとします。

このときS株の手数料は1,100円(税込)となるわけですが、もしも通常の取引で100株(約定金額20万円)を買うことができれば、手数料はわずか115円(税込)で済んでしまいます。

通常取引を利用したほうが結果的によい場合もあるので注意が必要です。

(2)売買のタイミングにクセがある

通常の取引では、24時間いつでも注文ができ、市場が開いていればいつでも株を買うことができます。しかし単元未満株取引は注文時間が限られ、約定もすぐにはしません

たとえば「前場10:30までの注文は、後場の始値で約定」、「10:30以降の注文は、翌営業日の前場/後場の始値で約定」などといった感じです(証券会社によって違いあり)。

「いま株価が下がっているから買いたい!」と思って取引をしても、翌営業日の約定となることもあるので、このルールを認識して取引を進めなければいけません。

(3)単元未満の場合、議決権がもらえない

通常、1単元を持つと1議決権が付与されます。それに満たない株数、つまり単元未満の株数しか持っていないのであれば、議決権は付与されません。

つまり「議決権の行使」や「株主総会への出席」などはできません。株主とはいえ、その会社のオーナーとは言いきれないところが単元未満株保有者の歯がゆいところです。

おすすめの証券会社

単元未満株取引を考えているのであれば、おすすめする証券会社はSBI証券auカブコム証券です。その理由は、手数料が安いことに加え、一般信用取引(売り建て)を利用してクロス取引ができるためです。

まずは単元未満株取引からはじめた投資初心者の人でも、いずれ単元株を買うようになり、クロス取引をしたいと思うかもしれません。

ところが、その証券会社に制度信用取引しか選択肢がなければ「逆日歩」のリスクを背負うことになってしまいます。

この逆日歩を避ける意味も込めて、最初から一般信用売りのできるSBI証券を選んでおいたほうが間違いがないでしょう。将来的に優待クロス取引まで考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね♪

単元未満株取引は小額から投資ができるので、初心者の人にはおすすめの取引方法です。単元未満株取引では大きな利益は狙えませんが、実際に相場に参加することで「株ってこういうものなんだ!」という雰囲気はしっかりと感じとれます。

最初の一歩をふみだせない人は、こういった取引から始めてみるのもひとつの方法です。

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