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優待利回りとは

優待利回りとは、優待の取得に必要な株数を買った金額に対して、1年分の優待の価値がどれくらいあるかを表したものです。

ひっきー

一般的に、この数値が高いほどお得な優待といえます。計算方法は次のようになります。

優待利回りの計算式

優待利回り(%)=
優待の価値(円)÷ 優待取得にかかった金額(円) × 100

実際の銘柄を例に挙げて計算をしてみましょう!

優待利回りの具体的な例

では、人気のあるスタジオアリス(2305)の優待、「株主写真撮影券(11,000円相当~)」を取得した場合、実際に優待利回りがいくらになるか計算をしてみましょう。

スタジオアリスの優待取得に必要な株数は100株で、株価は2,003円(2024年4月19日時点)です。

つまり、優待取得にかかる金額は、100株×2,003円=200,300円となります。よって、スタジオアリスの優待利回りは次のようになります。

スタジオアリスの優待利回り

11,000円(優待の価値)÷ 2,003円(優待取得にかかった金額)
=7.98%

優待利回りはかなり高いといえる水準です。サイトを運営するうえで、いろいろ見てきましたが、個人的には優待利回りが3.5%以上あればお得な優待だと考えています。

ちなみに…

優待投資家として著名な「桐谷さん」は、優待+配当利回りが4%を超える銘柄をオススメとしています。

スタジオアリスは自社サービスの優待内容となっていますが、投資する企業のオリジナル商品ではない「QUOカード」や「おこめ券」のような優待品の場合、特に優待利回りを重視して、お得なものを選ぶとよいでしょう。

優待利回りを使うときの注意点

さて、株主優待のお得度を比較するうえで、優待利回りはとても便利ですが、注意点もあります。それは「優待利回りが高い」=「それだけ株価が安い」ということを示す場合があるのです。

たとえば、ある企業の業績が悪くなったことによって、株価が数十円~数百円と低迷していたとします。

しかし、実施する株主優待が他の企業と遜色ない豪華な内容だとしたら優待利回りは高く見えてしまうということになります。

ひっきー

こういったことから、優待利回りが異常に高い銘柄には注意がいります。実際に株を買う前に、一度その株のチャートや業績などをチェックしましょう(直近1年間が目安)

株価が急落している例

危ないケースは、ここ1年のあいだに株価が急落しているときです。何か業績を大きく悪化させる問題が発生して売られたのかもしれません。

もしそうであれば、将来的に株主優待が廃止されることもありますので、初心者であるうちは、このような場合の株主優待の取得はやめておきましょう。

優待利回りは、優待の価値がどれくらいあるかが数値として確認できるので、お得な優待を見つけるのにとても役立ちます。

優待利回りが「2.5%~3%前後の銘柄=利回りが高い部類」、「3.5%超えの銘柄=利回りがかなり高い部類」といった認識で覚えておくといいでしょう。

ただし、優待利回りばかりに目をとられるのではなく、その企業の業績や株価などにも注目して、納得できる株を購入していくことがおすすめです。

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