プライム市場・スタンダード市場・グロース市場には、どういう違いがありますか？

市場区分①：プライム市場とは

プライム市場には、日本を代表する企業が上場しています。

プライム市場に上場するためには、海外投資家など幅広い層が投資できる流動性の高さ、投資家との建設的な対話ができること、安定かつ優れた収益基盤・財政状態であることなどが求められます。

■プライム市場の上場基準

株主数

・800人以上

流通株式時価総額

・100億円以上

流通株式比率

・35％以上

収益基盤

・最近2年間の利益合計が25億円以上
・または、売上高100億円以上かつ時価総額1000億円以上

財務基盤

総純資産額50億円以上

市場区分②：スタンダード市場とは

スタンダード市場は、標準的な企業が上場しています。プライム市場よりも上場条件がゆるめに設定されているのが特徴です。

また、プライム市場ではグローバルな視点が求められるため、国内で事業をおこなう企業では、プライム市場の条件を満たしていてもあえてスタンダード市場を選ぶケースもあります。

■スタンダード市場の上場基準

株主数

・400人以上

流通株式時価総額

・10億円以上

流通株式比率

・25％以上

収益基盤

・最近1年間の利益が1億円以上

財務基盤

・総純資産額が正であること

市場区分③：グロース市場とは

グロース市場は、成長が期待できる企業向けの市場です。上場のための条件は、ほかの市場と比べるとゆるめになっています。

グロース市場は、収益や財務基盤のような過去の実績は求められません。実績がない分、ほかの市場と比べると経営リスクは高めとなっています。

■グロース市場の上場基準

株主数

・150人以上

流通株式時価総額

・5億円以上

流通株式比率

・25％以上

市場区分が見直された背景

以下のような課題を解決する目的で、市場再編がおこなわれました。