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長期優待の場合、一旦売却しても権利確定日前にもう一度購入すれば、保有期間となりますか?

長期保有の優待を狙っているのですが、株価が下落してしまうことを考えると保有し続けるのは不安です。一度売ってしまって、次の権利確定日前にまた購入すれば保有し続けていたことになりますか?

結論としては、一旦売却しても権利確定日前にもう一度購入すればOKな場合もありますが、確実に優待をもらうためには、売らずに保有し続けておくことをおすすめします。なぜかというと、企業は「株主番号」を利用して長期保有を確認しているからです。

たとえば、長期優遇で人気のビックカメラ(3048)の株主優待の詳細をみると、「基準日の株主名簿において、毎年2月および8月末日の当社株主名簿に連続して3回以上同一株主番号で記載された株主様(ビックカメラHPより引用)」と書かれています。

つまり、「株主確認をした日に株主番号が同一であれば、長期保有の優遇対象になりますよ」ということです。

どの時点で企業は株主確認をするのか

さて、それでは企業はいつ株主番号の確認をおこなうのでしょうか。一般的な確認日は「権利確定日」です。優待をもらうためには権利確定日までに株を買っておかなければいけないので、みなさん自然と条件を満たしているかと思います。

しかし、実は確認するタイミングはもう1つあります。一部の企業は権利確定日だけではなく、権利確定日とは別に「基準日」を設け、その時点でも株主確認をおこないます。

たとえば、権利確定日を過ぎて一旦株を売却し、次の権利確定日直前にもう一度購入したとします。しかし、その間に基準日を設けて株主確認をしている企業だと、基準日時点で株主名簿に名前が載らず、改めて株を購入しても、以前の株主番号と別の番号になってしまいます。こういった場合、長期優遇を受けることはできません。

サイゼリヤのように「任意の日」に確認する企業もでてきた

この基準日については各企業に聞けば教えてもらえますが、サイゼリヤ(7581)のように「株主確認は任意の日」と予め決めている企業もあります。サイゼリヤのような企業はまだ多くはありませんが、今後増えていくのではとみています。

裏技として、「1株のみ保有して株主番号を変えないようにする」というものもありますが、企業の中には「◯単元を基準日に連続して保有していること」を条件にする企業もあるので把握が大変です。

そのため、安心して確実に長期優遇を受けたいならば、株主優待の獲得に必要となる優待獲得株数分を「常に保有しておくほうがいい」という結論になります。

お悩み相談室 室長のプロフィール

スミレ(投資ブロガー)

20代の主婦投資家です。株式投資歴は8年を超えました!「株式投資の育て方」という投資ブログで、株式投資の考え方や注意点などを、初心者の人にもわかりやすく解説しています。

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