貸株ってなんですか？株を貸したら儲かるんですか？

貸株金利を受け取るには？

貸株金利を受け取るには、株を保有している証券会社で貸株サービスの申し込みをして、保有株を貸株設定にすることで受け取れます。

なお、貸株金利は銘柄によって異なり、多くの証券会社で「最低0.1%〜」となっています。また、意外にも1%以上の金利が付く銘柄も結構あります（参考：2023年4月21日現在、SBI証券の貸株金利で1%を超える銘柄は675銘柄）。

仮に、貸株金利が1%の銘柄を100万円分保有していたとすると、貸株の設定をするだけで理論上は年間10,000円の金利を受け取ることができる計算です（実際に受け取れる金利は、保有株の評価額や貸株金利の変化によって日々変動します）。

貸株中の株主優待はどうなるの？

株を貸し出すと、株主の権利も貸し出されることになります。そのため、株を貸出したまま権利確定日を迎えた場合は、株主優待を受け取ることができません。

ただし、注意点もあります。それは、貸株をおこなっていると株主番号が変わってしまうということです。

株主優待の中には、1年以上保有しないと株主優待がもらえない会社や、保有年数が伸びると優待内容がランクアップする会社があります。

このような優待は、株主番号が変わってしまうと、長期継続保有と認定されず優遇を受けることができません。

貸株中のキャピタルゲインやインカムゲインはどうなるの？

貸株中も、キャピタルゲインやインカムゲインは発生します。

貸株のリスクは？

証券会社は、投資家から預かった資産と自社の資産を分けて管理しているので、証券会社が倒産したとしても保有株を失うことはありません。しかし、貸出中の株は分別管理の対象外となります。

証券会社が倒産することはめったにありませんが、貸株をやる上では必ず覚えておきましょう。

貸株のおすすめ活用方法

貸株は、手間をかけずに儲けられる一方、証券会社が倒産した場合に株を失うリスクがあります。そのため、私の場合は金利1%以上の銘柄に限定して貸株をするようにしています。

また、ひとつの証券会社で全資産を貸株に使うのはハイリスクなので「貸株に出すのは資産の3割程度まで」や「証券会社を分散して貸株をする」といった方法でリスクを抑えています。