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決算短信と有価証券報告書の違いってなんですか?

株式投資を勉強しています。「決算短信」と「有価証券報告書」って、どちらも似たような情報が掲載されているように思いますが、どういう違いがあるのでしょうか?

決算短信も有価証券報告書も、企業の財務情報や経営情報がまとめてある書類です。どちらも投資をする上で役に立つ重要な情報が記載されています。

投資家になじみの深い「決算短信」は、決算日から45日以内に開示しなければなりません。そのため、情報の速報性が重視されます。

一方で「有価証券報告書」は、決算日から3か月以内に開示するルールとなっています。そのため、内容の詳しさが重視されます。

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また、有価証券報告書は監査法人による監査を必要とするため、信頼性の高い情報になっているという側面もあります。

有価証券報告書にしか載ってない情報もある

お気づきのように決算短信と有価証券報告書には「経営成績・損益計算書・貸借対照表」のように重複している項目がいくつかあります。

その一方で、有価証券報告書には決算短信だけでは知ることのできない情報が記載されています。企業をより深く理解するためには、決算短信だけでなく有価証券報告書もぜひ読んでおきたい情報です。

とはいえ、有価証券報告書は100ページ以上あり、そのすべてに目を通すのは大変です。そこで、投資をする上でここだけはチェックしたいポイントをいくつかご紹介します。

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チェックポイント①:事業の概要

主要な経営指標の推移
直近5年間の売上高や利益をはじめ、自己資本比率・株価収益率(PER)・現金同等物の残高など、経営に関する指標の推移がまとまっています。企業の経営状況を把握することができる重要箇所です。
事業の内容
どんな事業で稼いでいるのかについて記載されています。企業のホームぺージにも事業内容は記載されていますが、有価証券報告書にはさらに深掘りして記載されています。
関係会社の状況
企業の子会社や関係会社の情報がまとめて記載されています。

チェックポイント②:事業の状況

経営方針・経営環境及び対処すべき課題等
経営方針・経営戦略から、企業の方向性を読み取れます。
事業等のリスク
事業をおこなう上で企業が抱えているリスクが一覧で記載されています。何か起こった際にすばやく投資判断できるよう、投資前に確認しておきたい重要項目です。
生産・受注および販売の実績
販売実績では、全体売上の10%以上を占める主要な販売先がある場合に、直近2期分の販売実績と売上全体に対する割合が記載されています。

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【生産・受注および販売の実績】が記載されている場合には「主要な取引先はどこか?」や「特定の取引先に依存しすぎていないか」に注目してみましょう。

チェックポイント③:設備の状況

設備投資等の概要
1年間で実施した設備投資金額と、設備投資の目的や内容が記載されています。
主要な設備の状況
企業の所有・賃借している主要な設備の状況などが記載されています。
設備の新設、除去等の計画
企業が有価証券報告書を提出した時点での、重要な設備の新設・拡充・売却などの計画が記載されています。

設備投資の内容や金額から「何に投資して業績を拡大させていくつもりなのか」などを読み取ってみましょう。

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チェックポイント④:提出会社の状況

役員の状況
経営陣の経歴が記載されています。社長は創業者か?どんな経歴か?同族経営か?など、経営陣について知ることができます。
株式の保有状況
株式の状況では、企業の保有している株式一覧が記載されています。

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保有している株の株価が大きく下がると、特別損失が出る場合もあるので「どんな株を保有しているのか?」をさらっとチェックしておくことをおすすめします。

チェックポイント⑤:経理の状況

販売費及び一般管理費の明細のほか、売上原価の明細・固定資産の明細などが記載されています。

決算短信では省略されている部分なので、ぜひ確認しておきたい項目です。

さいごに

このように、有価証券報告書は「企業情報の宝庫」です!そのため、決算短信の数字だけ見て満足してしまうのはとてももったいないと思います。

決算短信は「速報性」、有価証券報告書は「情報量」という違いがあるため、企業をより深く理解するにも両方チェックするのがおすすめです♪

スミレ

お悩み相談室 室長のプロフィール

スミレ(投資ブロガー)

20代の主婦投資家です。株式投資歴は8年を超えました!「株式投資の育て方」という投資ブログで、株式投資の考え方や注意点などを、初心者の人にもわかりやすく解説しています。

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